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サービスデザイン・グローバルカンファレンス2014に行ってきました

DSC_1510 去る10月7日・8日の2日間に渡り、『サービスデザイン・グローバルカンファレンス2014』がスウェーデンのストックホルムで開催されました。日本を含め、世界から600名以上の参加者が集まり、熱いトークが繰り広げられました。

サービスデザイン・グローバルカンファレンスは今年で7回目となります。Service Design Networkの主催により、“サービスデザイン”をテーマに、アカデミック、ビジネス、パブリックの異なる領域の人々が会し、サービスデザインとは何か、サービスデザインがどのように人々の生活や社会、ビジネスに貢献できるか、あるいはそれをどのように活用していけるのかなどを話合うというものです。

様々な立場の方による基調講演やプレゼンテーションのほか、ワークショップが開催され、オーディエンスも新たな知識や情報を得るだけでなく、実際に体感しながら考えていくことができます。

今年のテーマは「Creating Value for Quality of Life」(サービスデザインを通じた生活の質を高めるための価値創造とは)。

中でも私が気になったトピックや視点をいくつかご紹介します。

Shared Value

生活者/ユーザーと企業に加え、社会においても共有できる価値を提供すること。顧客や企業に価値をもたらすというだけでなく、社会全体にとっての価値を考えるという視点の重要性、またそれを加味したビジネスの在り方を追求していくことが重要だということです。またそれらを作っていくために、ステークホルダーみんながその価値作りの“コミュニティ”の一員であるということも語られていました。

Healthcare

具体的なトピックとして最も多かったのはヘルスケアです。医療から社会サービスまで、数多くの課題やニーズ、またそれに応えていくためのサービス創出への取り組みや方法が提示されていました。サービスデザインが今後益々力を発揮する領域の一つではないかと思います。

Social Design

欧州でサービスデザインの発展が盛んであることの背景に、ソーシャルデザインのニーズというのがあります。特にこの10年は、福祉や公共サービスの改革を行っていくための方法論の一つとして、サービスデザインが活用されてきました。英国やデンマークでは政府の一部としてこうしたイノベーションやサービスデザインを行う組織が存在しています。カンファレンスでは、欧州だけでなくアジアの地域支援や発展のためのサービスデザインに取り組んだ例も紹介されていました。

 

サービスデザインは、日本ではまだこれから発展していく領域です。博報堂イノベーションラボでも、こういったカンファレンスを通じて常に新たな情報をとり入れながら、新しい領域の発展に貢献していきたいと考えています。

(文責: 板井)

 

 


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